国策とは 2017 3 25

2017年3月24日の日本経済新聞のWeb刊には、このような記事がありました。

「苦戦続きのデジタルカメラに救世主」

 スマートフォン(スマホ)におされ、苦戦続きのデジタルカメラに救世主が現れた。
10代から30代前半までの若年層だ。
「スマホを最も活用する世代じゃないの」。
そんな声も聞こえてきそうだが、実は違う。
彼らは、写真共有アプリ「インスタグラム」に投稿するため、
デジカメで味のある写真を撮影しようとしている。
スマホでは撮れない写真に集まる「いいね」という評価を少しでも多く得ようと、
本体にレンズ込みで10万円の出費も、いとわない。
(引用、以上)
 これが、低迷する個人消費を盛り上げる突破口になってほしいものです。
さて、「味のある写真」を撮るとなると、スマートフォンでは無理でしょう。
たとえば、人物に焦点が当たり、背景をぼかす写真となると、
レンズ交換が可能である一眼レフカメラで、単焦点レンズを使う必要があります。
 単焦点レンズは、F値が小さく、F1.8などがあります。
背景をぼかす写真では、F値が小さければ小さいほど、よいのです。
F値が大きくなると、背景が鮮明に写るようになります。
 こうなると、人物を撮った写真なのか、
片付いていない部屋を撮った写真なのか、わからなくなります。
 ズームレンズでは、だいたいF値が最小で3.5ぐらいなので、
あまり背景をぼかすことはできません。
 次に、自分で作ったアクセサリーを被写体として写真で撮るとなると、
マクロレンズが必要となります。
 このレンズは、被写体に極限まで近寄ることができます。
たとえば、被写体に対して、レンズ先端から14mmまで接近することができるレンズがあります。
 さて、多くの若者が、この機会に、一眼レフカメラに興味をもってほしいのです。
今や、日本製品の多くが、新興国に追いつかれてしまい、苦戦している状況です。
 しかしながら、一眼レフカメラと交換レンズは、
世界に対して優位に立っている分野と言えるでしょう。
 こうした「強い日本製品」を日本人は支えていく必要があります。
また、政府としても、「写真ブーム」や「写真愛好家」が増えていくように盛り上げていく必要があります。
 政府の政策は、とかく弱い分野を救済することかもしれませんが、
強い分野をさらに強化するという政策も必要です。
これが激しい国際競争の中で生き残る秘策です。









































































































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